やっと届きました、「なかなか綺麗でした！」の声。
南禅寺の塔頭、天授庵の紅葉がそろそろ見頃、なのだそう。
ただ、例によってお人さんは多かったとの事ですが、
１１月も終盤にして、初の「キレイ！」の言葉です。
昨日まで、「ところどころ」とか、「ほんの一部」、
あるいは、「緑が目立って・・・」とか「枯れかけてました！」
などという声ばかりが多くって、
もしや今年はダメなのかなあ、などと思っておりましたが、
この２、３日の急激な冷えが良かったのか、もう少し、期待が持てそうな予感です。
何しろ、今日も結構な冷えでした！
冬の入り口のような寒さ、そろそろ手袋必須！です。（→私は、ですけれど！）

さて、紅葉情報ばかりで写真がなかったので、
今日は、いつも御献立には登場していながら今までスポットを当てる事なくきた、
これ、をちょっとご紹介。

生麩！です。
店では一年を通して八寸の中の彩りとしてほぼ登場している、生麩。
写真は今の季節もの、秋の楓の生麩。
微妙なグラデーションがとてもキレイです。
桜や、アヤメ、青紅葉、等々、その他にも色んな種類があって、
季節ごとにお皿の中にそっとその季節の彩りを添えてくれます。
小麦粉のグルテンから作られるので、
ほとんど味は無いと言っても良いかと思うのですが、
たいていの方々から、
「可愛いっ！」とか、「わたし、これ、大好き！」となどと言われるという、
かなりの人気者、生麩です。
何と言っても食感が。生麩ならではですものね。理屈抜きで、惹かれる点であります。
店ではちょっと味を煮含ませたもの、一年を通して八寸に使っております。
季節毎に、どうぞご注目下さいっ！