くりたのブログ
赤山椒。
ようやく、気持ちの良い季節が到来しております。
ここ数日は少々雨模様でしたけれど、
晴れの日は、空も高くて吹く風も心地よく!
差す日の光も、ああなんだか気持ちが良いなーー、と、
身構えることなく自然を素直に受け入れられるような季節(!)、ようやく到来しております。
それにともない、秋食材も続々と入荷!
実りの秋、豊穣の秋、美味しいものに事欠かないのがこの季節です。
予報では今年は秋が短いかも!?との話もあるようですが、
凌ぎやすいこの季節、存分に楽しみ、味わいたいですよねー!!!
さてお写真。
ざる一杯の赤い実、これ「ぶどう山椒」の熟した実、なんです。
通常、山椒の実は初夏に採ってそれを実山椒として使ったり、
乾燥させて粉状にして、粉山椒にしたり、となるんですが、
写真のものは、秋まで樹上で熟れさせてから採取したもので、
「赤山椒」と呼ばれたりもします。
よく見ると、実がはじけて中から黒い種が覗いています。
で、このままの状態で翌日まで乾燥させていたら、、、、
あっという間に、さらに爆ぜた!
ここからもうしばらく乾燥させて、
黒い種と、枝なんかを取り除いて、皮の部分だけにしていきます。
(→この皮の部分が、いわゆる山椒になっていく訳なんです!)
もちろん手作業、これがかなり根気のいる仕事で、
ピリッとした香り、空気に包まれながら、丁寧に皮部分だけを集めます。
最終的に、その皮を適度にさらに乾燥させて、挽いて粉状に。
出来上がった赤山椒の粉は、
香りがとても高くて、辛味は初夏採取の緑のものよりも、少し優しい味わい。
じわっと効いてくるピリッと感と、どことなく柑橘系の爽やかさも感じます。
店では、主に焼き物にさりげなく合わせたりして使います。
少し優しく、でもしっかりとアクセントになる、赤山椒。
青い山椒とはまた違う使い方が出来て、とても面白いんですよー。