くりたのブログ

コッペガニ。


日に日に寒くなってくると、途端に話題にのぼる機会が多くなってくるのが、これ。
「カニ」!ですー。
先週の頭に解禁になっている松葉ガニ
店にもそろそろ入荷が始まっています。
上写真は、鳥取からのもので、
入荷時には発泡スチロールの箱の中に裏返した状態で運ばれてくるのですが、
よく見ると、
並ぶ下と上とで、大きさが随分と違うのがわかるかと思います。
これ実は、

下が松葉ガニの雄(オス)、で、
上の二つは、松葉ガニの雌(メス)、なんですねー。
いわゆる「松葉ガニ」と言えば、
雄のものを指し、
左のように
タグがつけられてくるのですが、

メスについては、
「コッペガニ」「セコガニ」
「香箱ガニ」
等々、
地域により呼び名が色々で、
京都では主に、
コッペガニと呼ばれ、
略して「コッペ」と言ったりします。
雄の松葉については、

今ここで取り上げずとも、
他でも沢山日の目を見る機会も多いことかと思いますので
今日は、雌の、「コッペ」のお話を。
コッペガニ、雌なので当然、
身体には卵を抱いています。
この卵の旨味、こそがコッペの魅力、なんであります。

少し開いてみると、
赤い外子が!
もちろん内部には
内子もあって、
この卵の濃厚な旨味、コクが、たまらん!のです。
身も美味しいので、このまま湯がいて頂く、のもあり、ですが、
きっと、カニエリアの皆様は、
お味噌汁、等、お汁仕立てにされるところが多いんではないかな、と思います。
エキスが汁に十分に出て、これがまた、よし。
それももちろん美味しい!のは言わずもがな、ですが、
店では少し一手間加えた頂き方をいたします。
卵、身を丁寧にほぐし出して、
それを、
出汁と合わせてとろみをつけた「あん」仕立てにして、
今の時期ならでは!の
とある根菜と組み合わせたものを、
お出ししたり、しています。
濃厚な葛仕立てのあん、これもまた、
旨味が深くて、深くて、美味しいんですよーーーー。
それに、ちょっとのとろみが、
この寒くなりつつある今の季節感に、
実にぴったりと、ほっこりとくるんですよねー。
コッペガニ、このような形で

これから日によりお献立に登場予定です。
もう、冬のカニのシーズン、ですよねー!
つぶつぶした食感、
濃い深い旨味、
美味しさに、唸りますよー!

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