くりたのブログ

ふくらむ。


気分では春コートをさっとはおりたい、と思いながら、
皮膚感覚ではまだダウンの手離せぬ、ここ数日。
日差しはすっかり春ながら、風に冷たさの残る、京都です。
上は、今日の高瀬川の桜の様子
随分と蕾はピンク色を帯び、
膨らむものが目立つようになっています。
ちょっと前までは、
今年は開花が早いかもしれない、
という意見が大半だったのですが
店を出てちょうど正面に見える基準木
(あくまでも私が勝手に選定している私の基準木、です。笑)
例年なら,
我先にと先陣を切って咲き始める木なのですが、
これもまだ、開花には至っておりません。
去年のほころび始めは何時頃だったのかな、と、
ふと過去のブログを辿ってみたら、
それは、20日のことでした。
今日は27日なので、
やはり今年はやや遅め、ということになりそうですね。
でも、おそらく今週末までには
可愛らしい花、見せてくれることと思います!
この、日に日に膨らんで、その「時」に向かって
変化する、というこの期間、
これがまた、楽しおす。
じっくり、待ちたいと思いますー!!!!

さて、お写真。
今の時期頻出!の春の葉っぱ、「木の芽」です!
山椒の若芽である、木の芽。
筍との相性が抜群であることはもちろん、
その他にも色々なお料理のあしらいに使ったり、
あるいは、お味噌に仕上げて木の芽和えにしたり、
タレに入れて魚の木の芽焼きにしたり、と、
なにかと登場、この時期欠かせぬアイテム、です。
何と言っても、この独特の香り
特徴のある香りではありながら、
主役の料理の美味しさを一層引き立て、
そこには見事な調和が生まれます。
お料理によっては、
これがないとどこか物足りなさを覚えるくらい。
木の芽って、ほんまに名脇役ですよね!
ところで、木の芽をあしらいとして添える際、
手の平に乗せて、パンっと叩いて香りを出す、と
いうこと、よく耳にされることがあるかと思います。
あれには少しコツがあって、
パンっと両手を合わせる際、
出来るだけ手は丸め気味にして、空気を間に入れるようにするんです。
葉を直接叩くのではなくて、
風圧でもって、葉の細胞を刺激する、という感じ。
手が葉に直接当たる状態だと、
香りが出にくいばかりか、
葉が取れてバラバラになりやすいんですよねー。
空気を入れて上手く叩けると、
とっても重厚な(笑)ええ音がして、
お、成功!と私はいつも思うのですが、
今だに、大将ほどええ音は鳴らせません。
ともあれ、皆さまもこのシーズン木の芽をお使いになる際には
一度、お試し下さいませー。
是非に!
大将が叩くと、
何故あんなにええ音がなるのか。
更なるコツがあるのか、
手の形状によるものなのか。
何れにしても、
ええ音と、香りの立ち上り様は、
比例していること、これは確かな気がします。
香りしっかり立たせられるよう、
もっと精進するのだー!

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