くりたのブログ

正倉院展。

今日は、文化の日、ですね。
気持ちの良い秋晴れの一日だった、京都です。
日中陽が差す時間帯こそポカポカしていますが、
朝晩は随分と冷え込み、薄手のコートが必須!の季節になりました。
こうなると、気になるのは紅葉!
町なか、桜やイチョウは色付きが進んでいますが、
モミジについては、いよいよこれから、という感じでしょうか。
このままいけば、第三週あたりから紅葉情報が入り始めるんではないかな?と、
皆で予想したりしています。
紅葉狩りのシーズンも、もう、すぐそこ、です。
楽しみ、ですーーーーー!
さて文化の秋、ということで様々な文化イベントも盛り沢山、な訳ですが、
私も昨日、とあるところへ出掛けて参りました。

向かったのは、秋と言えば、の恒例の、
奈良国立博物館の、「正倉院展」
今年で第68回目の開催、なんだそうです。
正倉院に納められた(現在は、収蔵庫に移され保管されている)数々の宝物は、
毎年秋に曝涼(いわゆる虫干し、かつ点検)、が行われるのですが、
収蔵庫から宝物が出るその機会に合わせ、
そのうち数十点を、一般にも広く見せるべく、
博物館にて公開をして下さる、
というのがこの正倉院展なんですね。
9千件ほどあるという宝物から、
毎年色々と品を替えながら70点程がだされ、
そのうち、今年が初出陳!となるものも数件程あります。
なので、毎年みても、何か発見があって、飽きない!
ただ、会期は17日程と短いので、
その間に今年の宝物を一目見るぞ、という人々が
どどっと押し寄せるもんだから、
混み合う事は必至、の特別展なのです。
私が訪れたのは昨日、水曜日のこと。
昼前くらいに到着したのですが、
その時点ですでに、60分待ちでした。
入場規制もされてはいたのですが、
やはり中もとても混んでおりました、、、。
10月中に訪れた方々のお話では、さほどの混雑では無かった、
とのことだったのですが、
この違い、ひとつには
NHKの「日曜美術館」で正倉院展が特集される
前と後とでは、混み様にやや差がある
、ということのような気がします。
TVでは詳細が丁寧に解説されるので、
それを観て十分な予習をしてから出向くと
また見方が変わる、ということもあって、
出来れば放送後に赴きたい!というのは、皆が思うことなんですよね、、、。
こないだの日曜が放送日だったので、混み合うのもそら当然、
でも、
予習効果もあって、「見るべき点」がある程度理解出来ることもあって、
混雑の中でも、効率良く楽しめた、という感じではありました。
会期中、いつ頃を狙って行くか、というのは、毎年悩まされるところ、です。
今回の正倉院展、
「漆胡瓶(しっこへい、ペルシア風の水差し)や、
聖武天皇の一周忌の斎会で使われた大幡(おおばん、旗のようなもの)
楽器の笙(しょう)など、色々と目玉出展はあったのですが、
私がとても衝撃を受けたのは、
「続々修正倉院古文書(ぞくぞくしゅうしょうそういんこもんじょ)」
こう書くと、何やら難しい感じに思えてしまうのですが、
言ってみれば、奈良時代の当時に書かれた文書(主に写経所の)が
いまだに沢山残っているわけなんです。
そして、そんな中から今回出展されていたものの一つが、
「写経所の職員の待遇改善を要望する上申書の下書き」、と言われるもの。
職場環境改善を上に要望している、という訴え書なのですが、
「写経の量に比して人員が多過ぎるから今度の募集はなくしてください」
「制服が随分汚くなって洗っても臭いが取れないので新しいものを支給してください」
「仕事上足腰が痛い人が多いので、薬代わりということで酒を支給して下さい」
「前のように、食事の際に麦を出して下さい」

等々、それはそれは切々と、訴えが書かれているんです。
しかも、下書きだからか、そんなに美しいとは言えない字で!!!(笑)
今まで、文献の展示は色々とありましたけれど、
どれを見てもぴしっと美しく整った字のものが多く、
平安時代の人々のレベルの高さよ!と
自分を恥じるような気持ちにもなったりしたのですが、
この上申書はなんだか決して美しいとは言えない字で、
でも、それがまた切羽詰まった感じ、切実さを訴えかけてくるかのようで、
写経所の職員さんたちに、なにやら深い親近感を覚えてしまった、という(大笑)
こんな時代から雇われ働く人には悲哀があったのか!!!!!
と、時空をこえ、寄り添う気持ちになってしまいました。
(ただ、書かれていることが本当に確かなのか、もわかりませんものね。
証明のしようもないですもんね。にしても、平成の世にこんな風に親近感を持たれるだなんて、
書いたご本人は想像もしてなかったことでしょうね、笑!)

、、、と、もちろんそれ以外にも、
多種多様な金工品、植物で緻密に編まれた箱、など、
他にも、見所、沢山。
ただ、今年は例年よりも見た目に華やかできらびやかで、という工芸品は
少なかったように思います。
でも、一つ一つ説明読みながらみると、
現代の最新の調査によってあらためて解ったこともあって、
それにより、当時の人々の技術力の高さをさらに認識したり、ということもあって、
なるほどな、と
より一層、この時代への理解の深まる出展物が多かった様にも思いました。
正倉院展、開催は7日(月)までです。
相当に混み合ってはおりますが、
気になる方は、是非に!
最後、今年も戯れて参りました、
奈良公園の鹿さんたち。
毎年言っている気がしますが、
実は私、この鹿さんが、ちょいと苦手!
でも、ここ数年のうちに、
少しずつですが距離感を詰められるようになりました。
身体、柔らかおす。

白けた目つきが恐おす。

でも、どんぐり食べる時は本気どす。

奈良公園、ほんの少しだけ、
色付き始めている枝もありました。

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