くりたのブログ

ほおずき、あるある。


とあるものの、アップのお写真。
これ一体、なんでしょうか!?


正体は、
ほおずき
正確に言えば、
中の実は外して、
外のオレンジ色の皮の部分だけを上手に取り除いて、
葉脈だけにした、ほおずきの袋部分、です。
店では今の時期、
このほおずき袋を、八寸の中のお一品の、「器」として使用致しております。
お盆のある8月らしい、アイテムの一つ、なんです。

ほおずき、漢字では鬼灯とも書きますが、
お盆のお供え物の代表格。
この袋の形が提灯に似ていることから、
霊がこの灯を頼りに迷わずかえって来て下さるように、
ということで、お飾りするものなんですよね。
送り雨の大文字を経て明けた今年のお盆の際にも、
家に帰ると、ほおずきの色鮮やかなオレンジ色の姿があって、
なんだかほっこりいたしました。

で、思い出すのは、小さい頃、
このほおずきで延々と繰り返した、遊びのこと。
中の実を丁寧に揉んで柔らかくして、
内部の果肉をきれいに全て取り出して、
残った袋部分を笛の様にして遊ぶ、というあのほおずき遊び!
母から「ほおずきはこうやって遊ぶんやで」、と教えられ、
必死に実をもみ続けたこと、今でも覚えています。
連結部が破けたりしてはいけないらしく、
それはそれは丁寧にもみもみを繰り返したこと、今でも覚えています(笑)
でも、上手くいく前に一部が破けたり、
何かしら失敗してしまうものだから、
最後の完成形までなかなか行き着くことが出来ず、
当然笛のようにして遊ぶこともままならず、
結局の所、どうなることが「ゴール」なのか、ということ、
いまだにわからずにおります(笑)
「うまくいったら、笛みたいに吹くことできるんやで」と言われ、
それを目標に、毎年果敢に挑戦していた記憶があるのですが、
笛の様に吹いてみて、それが上手くいった!、という記憶は、全くない。
ほおずきについての思い出は、
ただただ、必死になって実を揉んだ、という、
本当にその映像だけが、私の中には色濃く残っています。
大人になった今となっては、
その最終形を確かめるべく、あらゆる手段を使って真相に近づけそうなもんなんですけれど、
(きっとyou tubeなんかでも動画があったりして!ないか!?)
なんか、「わからない」ままにしている、
そしてそれでよいような気もしている、
密やかなほおずきについての疑問、です。
そんなほおずき、あるあるはさておき(!)
上写真のほおずきの器は、お盆の名残りとしてあとしばらく
お献立に登場予定です。
中に入るものがなんなのか!?
それは御来店後のお楽しみとしとくれやすねーーー。
とはいいながら、
中に入るもの、姿だけ御紹介!
只今、味噌漬け中。
上手に漬かりますように。
美味しいんだな、これが。
ファンも多いんだな、これが。

 
 

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