くりたのブログ

節を分ける一日。

節分の一日。
まずは、昨日手に入れた、
吉田さんの福豆の数を確認。
数え年の数分食べる、
と言われますものね。
これが、結構な数になって参りました(笑)
(写真は参考値)
決して食べられへんことはないけれど、
まとめて一気に食べるとなると、
そこそこ満腹感得られます(困笑)
そして、恵方巻。これも準備、よし。
すっかり全国区の恵方巻、
今年の方位は南南東、ですね。
続いて、西洞院松原の「五條天神宮」へ。
節分の日にだけ授与される、
「宝船図」をいただきに。
日本最古の宝船の図であると言われており、
毎日この古図に厄よけ、病よけを祈願すると、
一年平安に過ごせる、んだとか。

そしてそして、
最終的には、「壬生寺」へ。
新撰組ゆかりのお寺として、
広く知られていますが、
壬生寺といえば、
節分の日の壬生寺節分会
これまたとても有名なんですよねー。
2日、3日は、
厄よけ、鬼払い、ということで、
壬生狂言の「節分」も繰り返し
上演してくれはります。

まずは炮烙に墨で家族の名前をしたためて、
厄よけ、開運を祈願し、奉納。
これが春4月のの大念仏狂言の演目「炮烙割」で、
豪快に投げ割られることになるんですねー。

そして、しっかり本堂へのお参りをすませ、
いざ、壬生狂言へ、、、、
といきたいところだったのですが、
一時間に一回の上演なので、
すでに並びの列も長くって、
思う回の時間には入れず!
やむなく、待って並んで、40分。
ようやく観劇!
壬生狂言って、「無言劇(パントマイム)」なので、
その演目のストーリを知らずに観ても、
理解出来るだろうか?と最初は不安なんですけれど、
流れるような動きや、
手先、身体から伝わる喜怒哀楽の表現が、
素直にすっと目から入ってきて、
いつのまにか、わかる、
しかもその話の展開を期待する感じにまでなる、という、
本当に、魅せる、舞台なんです!
しかも驚くべきは、演者の皆様が、
地元の
壬生大念佛講」に属する方々、であるということ。
壬生狂言が職業、ということではなくて、
地元に居住される方々でもって、ずっと伝承されてきている、ということなんですね。
今回観た「節分」の演目は、
最後に女性が豆を撒いて鬼を追い払う、という場面で終わるのですが、
上演終了後、拍手が鳴り止むとすぐに、
舞台袖から、少年たちがささっとと登場し、
舞台上に散らばった豆を箒で掃除されていました。
皆笑い合いながら楽しそうに、でもそれはそれは素早く!
舞台をあっという間にきれいにされていたんですが、
そんな作業中、
客席からは、「◯◯君、頑張ってやー」と、
おそらくお友達であろう少年から声が上がって、
それにちょっとはにかむような笑みで合図はしながらも、
しゃしゃっと作業を真剣に続ける少年の姿があって、
とても微笑ましかったです。
きっとこのお掃除役の少年たちは、今後もずっとこの狂言に関わって、
将来いつか、舞台に立つことになるんやろうなあ、なんてこと思いながら、
お寺を後にしました。
ずっと受け継がれていくって、
とてつもなく、素晴らしいことですよね。
と、そんなこんなの今年の節を分ける一日、でした。
にしても、寒かったっーー!!!!!
手袋も厚靴下も、カイロさえも突き抜けてくるような、
芯まで冷える、一日でした。
明日は立春ですね。
でも名ばかり、かな?

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