くりたのブログ

魚偏に票。

8月に入りましたね。
いやあ、暑い、です。
「今日が今シーズン、一番の暑さやな、、、」と思いながら、
その「一番」の記録が毎日更新されている、という現状のここ数日です。
「うだるような」とか、「厳しい」とか、の字面も、
今日だけでも、何度紙面、画面で見たことか!
この暑さ、まだしばらくは続く、とのことですね。
ここはほんまに我慢!なんとか暑さに負けず、
体調整えてまいりましょうねー。
さて、そんな8月1回目の更新の今日は、
ちょっと夏らしい!?語感のある、こんな食材のご紹介。

この見た目はとーっても不思議な
つるん、ぷるんとした、細長いもの、
お写真、「鱧の鰾(=ハモのウキブクロ)」です!
いわゆる、「浮き袋」なんですが、
漢字表記では、魚偏に票、となるんですよね。
(実際、パソコンでも入力するときちんと変換されます!)
「鰾(ウキブクロ)」とは、
魚が水中で生活するのに欠かせない器官で、
ほとんどの硬骨魚類に存在する、浮力を調節するためのもの、なんです。

持ち上げると、軽い、軽い!
風船状になっているので、内部は気体、
非常にふわっと、しています。
この気体(ガス)を出し入れするこによって、
浮き沈みを調整する、ということなんですね。
これを今から「食材」として存在させるまでには、
ちょっと何工程かの作業を経ることになります。
内部に薄皮があって、それを取り除く、という作業が必要になるのですが、
一つずつひっくり返して、丁寧に取って、、、と、
これ、少々お手間入り
で、そのいくつかの段階を重ねて、
最終的に塩でさっとゆがくと、


こんな風に!
ちょっと透き通った管のような状態になります。
ちゅるん、ぶるん、と、柔らかではありながら、
口の中では不思議な弾力があって、
この食感が、ほんまにたまらん!のです。
この「食感の妙」を求めるためには、
前述の下処理が非常に重要になってくるんですよねー。
決して主役にはならない食材ではあるのですが、
その食感の面白さゆえ、お献立の中にたまに登場したりいたします。
この食感、存在感が、ちょっとお料理のアクセントにもなって、
いい味をだしてくれたりするんですよー。
鰾(ウキブクロ)、
登場は日によりその時々、ということにはなりますが、
御来店の皆様で、
もしお献立に登場して、お気付きになった際には、
これが、あの鰾かあ!と、思っとくれやすね。
そして、本体の鱧(ハモ)については、
もちろん8月も引き続きお献立に登場中!ですので、
皆様、是非にー。

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