くりたのブログ
ササガレイ。
台風が過ぎ去って、
空気ががらっと入れ替わった感のある、京都です。
朝晩はひんやりと、肌寒い程で、
薄手のコートを着ておられる方もみられるようになりました。
秋、深まってきていますね!
秋食材もどんどんと登場していて、
上写真は、 「ササガレイ」。
島根県は浜田港からの、新もの、です!
ムダのない、すきっと流れる様なフォルム、
透き通るような薄ピンクの身の質感は、
みているだけでも本当に美しいです。
ササガレイ、
地方により呼び名が違うようですが、
関西、西の方面では、
しゅっとした姿が笹に似ている、ということからこの名があります。
(ちなみに標準和名は、「ヤナギムシカレイ」というらしい、です)
主に一夜干しに加工されて流通するのですが、
ただ、干物のカレイは色んな種、数多くあれど、
この「ササカレイ」の一夜干しは、その中でも別格!
最も美味で、そして高級品であると言われています。
特に、秋の時期に入荷する、
子(=卵)を抱いた子持ちのササガレイ(=なので、メスですね)は、
身の上品な味わいに、卵の旨味が加わり、さらに格別!
その相当なる美味しさに、
干物の女王、貴婦人、
などという呼び名まであるくらい、なんですよ!
店ではシンプルに焼物に。
身の旨味が最大限に引き出されるよう、
絶妙な加減で焼いたもの、お出ししています。
ふっくらと柔らかく、
程よい焦げ目が、香ばしく、美味しい!
秋やなあ、秋って、いいなあ、、、と、
しみじみ思わせてくれる、ササガレイ、です。
皆様、是非に!