くりたのブログ
ふき。
梅雨入り、しましたね。
入った、とは言いながら、
京都市内、今日はなんとか降らずに持ち堪えた、一日でした。
「梅雨入り」とは言え、降らんかったり晴れたり、なんていうのは常で、
お天気が定まらない、というのには結構慣れっこですが(!)、
今年の気候に関しては、
冷夏になりますよ、という情報があるかと思えば、
フライング気味の猛暑があったり、と、
一体、どうなるのか!?よおわかりません。
おそらく例年以上に不安定になることは、間違いなさそう、ですよね。
なんとか、身体の調子を崩さぬよう、
この梅雨シーズン、乗り切りたいところですー。
さて、お写真は、
すじぃのとおぉったぁーー(♪)、「フキ」です!
春、初夏から今の時期にかけてが、市場では出回る時期。
炊き合わせの中の一つとして、よく使う食材です。
フキは、 「愛知早生」という品種が流通している中では一般的で、
名前の通り愛知県が一大生産地であるのですが、
写真のものは、大阪泉州産のもの。
しかも、名前が、ニクい!
見えますでしょうか? 「のびすぎでんねん」。
キャッチコピーかと思いきや、どうやらそうでは無いようで。
インパクトがあるのか無いのか、
なんか、このさり気なくて控えめな書き方が、また良い!
逆に、惹かれてしまいますね(笑!)
それはさておき、この大阪のフキ、
とっても 美味しいのです!
色、歯応え、お味、香り、全てが良くって非常に美味。
煮炊き物にちょっと添えるのに、
この時期とても重宝します。
鮮やかで、香りも良く、美味しくって、
「ふきって、こんなに美味しいもの
だったんですね、、、、」
とのお声も、よく頂戴致します。
そうなんですよね、
フキって、まさに 大人味、で、
大人になってから、やっとその良さに気がつく、という食材の一つ!である気がします。
子どもの頃って、「お弁当のうた」
(これっくらっいのおーーーっ、で始まるやつです)
には登場するものの、
歌と現実とは別で、食卓にのぼったって、
全く喜べない、嬉しくないっ!
という食材であったような気がします(あくまでも私は、ですけれど)。
それがいつしか、
この少しの苦み、食感、
口にいれると鼻からふうっと抜ける独特の香り、
良い意味での「クセ」のようなものが、
本当にしみじみと、美味しいなあ、と感じるようになる。
店では、炊き合わせのお一品として、
甘辛くしっかり目に炊いた主役のお魚の横に、
バランスをとるべく添える、シンプルにお出汁で炊いたお野菜の中の一つ、
として、ほんのちょっとおつけするのですが、
この存在、味わいが、本当に身体中にしっくり、くる。
あああっ、美味しいっーーー!と、
心から感じられる、お味、なんです。
小さい頃は、この美味しさわからんかったなあ、と思いながら、
楽しむ、というのも、また良いですよねー!
フキ、まだしばらく炊き合わせの中の一食材として登場予定です。
皆様、是非にー!