くりたのブログ

うぐいす菜。


この小さな、小さなカブ、
名を
鶯菜(うぐいす菜)、といいます。
根の先から葉の部分まで合わせても、15センチほど。
椀物にいれたり、炊き合わせに使ったり、
いずれにしても、器にいれると
すっぽりと、キレイにおさまるサイズ。
これこそが、このカブの、魅力。
さりげなく、ほんのささやかなものなんだけれど、
白と緑の色合いを、絶妙な感じで添えてくれる、という優れもの。
この時期の御献立のちょっとした彩りに、
大変重宝するという、名脇役、なんです!

脇役、とはいいながら、
この鶯菜、実は非常に歴史のある蕪で、
元禄時代の文献には、すでにその名が見えており、
現在の中京区神泉苑町の農家の方が、
「天王寺蕪」の早生品種を作り出そうと、
苗を選抜、淘汰しながらつくったもの、であり、
早春の菜として春に種をまけば、
うぐいすの啼きはじめる頃にはすでに収穫される、野菜である

(『京の伝統野菜と旬野菜』トンボ出版より)
ということが記されているんだそう。
うぐいす菜という名も、ここからきているらしく、
江戸時代には、朝廷の公卿、役人らの御献立の中に頻繁に用いられ、
高級蔬菜として栽培されていたんだとか。

今では栽培されている農家も少なく、
(京都市のHPによれば、なんと一戸のみ、らしい!)
一般的に普段ご家庭で使う、ということはほとんど無く、
利用はもっぱら料理屋等に限られているような気がします。

存在としては本当にさりげない感じ、なんですけれど、
口にいれると、
ほのかに、カブ。確かに、カブ!
この微妙でささやかな感じ、これが、いいんですよね。
きっと江戸時代の方々も、この繊細な味わいを
味わって、楽しんでおられたんでしょうねー。

うぐいす菜、今の時期ほんのしばらくの間の登場です。
(日により、お出ししないこともあります)
にしても、
うぐいす、なんて言葉きくと、
春が待ち遠しくなりますよねー。
(花粉は辛いんですけれど!!!)



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