くりたのブログ

タイノタイ。

夜になると、随分と冷えを感じるようになっている、京都です。
昨日は木枯らし一号が吹いた、なんていうニュースもあって、
日に日に、秋の深まりを感じるようになっている、今日この頃。
そんな中、気になるのはやはり紅葉
新聞にも、「色づきはじめ」などと紅葉の記事が見えだして、
いよいよシーズン、スタート!といった雰囲気。
鮮やかでハッとするような、見事な発色の、真っ赤なもみじ
見られればいいですよねー。
紅葉情報についてはまた追々レポートいたしますね!


さてお写真、ちょっと見え辛いのですが、
まさに今が美味しい、明石の天然の秋の鯛紅葉鯛(もみじだい)、とも言いますよねー)
焼いて、その身をほぐしているところ、で、
その際、もちろん骨は残ることになるんですが、
ちょうど胸びれの付け根の部分にある骨、が上の写真。

すっと根元部分から外してみます。
ちょっと形が見えてきましたでしょうか?
この右の部分、実は私この骨を密かに集めているのですが、
これなんだか、お分かりでしょうか?
名前を、「鯛の鯛」(タイのタイ)といいます。
正式には肩甲骨と烏口骨、というんやそうですが、
形がまるで鯛!のようであるところから、このように呼ばれます。

実は、鯛以外の魚にもこの骨は存在しているので、
その魚の名前をとって、例えば「サワラのサワラ」とか、
「スズキのスズキ」という風に呼ぶのですが、
それぞれにより形は微妙に異なります。(よく、本体である魚の形に似ている、などともいわれます)
でもその中でも、鯛の鯛は、別格
非常にフォルムが美しく、均等が取れていてかつ立派なものが多いので、
昔から、格別なものとして扱われる事が多かった様です。
鯛だけに、縁起が良い!として、
お財布の中に入れて持ち歩いておられる方もいらっしゃるそうですよ!
で、鯛の鯛の話はそれとして(!)
その秋の美味しい鯛を、何に使うか?ですが、
店では今の時期、炊き込み御飯としてお出ししています。
いわゆる、秋の鯛御飯、なのですが、
実は鯛以外にも、秋の旬の食材色々と取り合わせ、
「秋色ごはん」に仕上げています。
秋の恵みに思わず顔がほころぶような、土鍋で炊いた御飯、です。
これからしばらくお献立に登場予定ですので、
皆様、是非に!
ね、きれいな形でしょ?
目のように見える部分、これ実は神経の通る穴、
なんやそうです。
ほんまに鯛の姿に見えますよね。
すっかり鯛の鯛にハマってしまっている、私、です。
(大将はちょっとひき気味)
皆様ももし、鯛の炊いたんとかを
召し上がる機会があれば、
是非お探しになってみて下さいませ。
見つけると、なんとはなしに嬉しいものです。
(ちがう?)
テンション上がる事間違いなしです!
(あれ、ちがう?)

 
 

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京料理 くりた

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